日向薬師宝物殿
平安時代の薬師如来像や両脇侍像、鎌倉時代から室町時代初期の阿弥陀如来坐像、薬師如来坐像、日光菩薩、月光菩薩立像、四天王立像、十二神将立像など数多くの仏像があります。
薬師如来の功徳
お薬師さまとは、一名瑠璃光如来ともいい、浄土は東方浄瑠璃浄土で、この浄土の教主です。
薬師如来は、また大医王仏ともいわれ、除病延寿、衣食満足等の十二の誓願を持ち衆生の病患を救い、光を失った眼に天来の光を授け、法薬を与えるなど、諸悪病を除くばかりか、除産苦、求子、返呪咀等の七難を除去してくださる等、現実的な利益を信者にお与えになる仏さまです。薬師様の浄土には多くの菩薩が住み、如来について法を学んでいるが、日光、月光、両菩薩が上首に位し、如来の両脇にお立ちになっています。また薬師様には眷属として十二神将がつき随っていらっしゃいます。薬師如来の十二の本願を護持するとともに、この如来の信仰者を守護してくださる薬叉神です。四天王は仏教における四方鎮護の天で、国土の四方を守護します。
本尊の薬師如来は鉈彫と呼ばれる手法で関東地方を中心にまつられています。素朴な感じを受けますが、すばらしい姿をしておられます。
「日向薬師宝城坊の解説」パンフレットより